「う〜…、なんか調子悪〜い」
そんな声が背後から聞こえてくる。
仕方ない、自業自得だ。
足の下にある、どこまでも続く砂を踏みしめながらそう思った。
多分、アレは、二日酔い。
ジリリと焼く太陽の日差しの下、オアシスの影一つ無く、気休め程度にもならない蜃気楼も見つからない。
見つかったとしても所詮は蜃気楼というものなのだからまったく意味は無いのだけれど。
今日いる場所はフレイランド、昨日いた場所はフリーズキール。
極寒の土地と灼熱の土地。
こんなにも気温の差が明確なのだから、出発前日は体調を整えるのが普通なのに、こともあろうにこんのバカ、昨日晩偶然すれ違った深夜の廊下で何といったか…
「寒い所のほうが食べ物が美味しいのは基本じゃん?どうせ明日は砂漠に行っちゃってしばらくこっちには戻ってこれないんだから、あたしは食べるよ?そんで飲みまくるんだから!!だってそんなのつまんないじゃん?だってせっかく世界中を飛び回ってんだよ?これくらいの事あったってだれも文句言わないわよ」
…とかなんとか。
はぁ…今思い出してもため息が出る。
あのバカの事だ、きっと昨晩はめちゃめちゃに飲んできたんだろう。
以前に一度ぼやいていたのを聞いたことがある…なんでも過去のオリーブヴィレッジにはアルコール系はあまりなかったそうで「しばらくお酒とはお別れだから〜」とかいうところだろう。
あぁほんっとため息が出る…。
そりゃあな、ダオスを倒す為に呼んだ最後の希望なんだからな、他の奴らは文句は言わないかもしれないがな。
そうじゃなくて、勝手な行動をして使いもんにならない状況になってるんなら『俺ら』が文句を言うんじゃないか?
そこらへん、考えなかったろ?
「なぁ。お前ってバカだろ」
振り返っていつものように話し掛ける。
疑う余地なんかまったく無い、確実にこいつはバカだ。
もしどこかでバカをきそう競技があればきっとコイツがチャンピオンだ、間違いない、自信がある、ダントツ一位間違い無し!
こんなんで後から入った俺よりも、旅の経験があるというんだ、なぁ、きっとそれ嘘だろう?そうやって誰かに聞きたくなる。
(あ〜、どっかでやってねぇかなぁ…『バカ決定戦』…)
 「ぁによいきなり…それが体調悪い人に言う台詞?もうちょっと気遣ったりとかなんかあるでしょうに」
歩くスピードを落として横に並んでみると、相当調子が悪いのか箒で飛ぶその高度もいつもより少し低い事に気が付いた。
ハーフエルフとか魔法の事なんてからきしだけど、用はアレだろ『マナが上手く紡げない』って奴なんだろう。
「何言ってんだ、ソレ二日酔いだろ。大体行くなって止められる事がわかっててコッソリ夜中抜け出したんだろうが。なんでそんなバカ気遣わなきゃなんねぇんだよ。お前自業自得って言葉知ってるか?」
ぐうの音が出ない、そんな感じでアーチェは言葉を少し詰まらせる。
「〜っ…わかってるわよそのくらい。あ〜もう、頭がグルグルする〜、気分わる〜い…」
そうやって喋る度、ただでさえ低い高度がフラフラと右へ左へ上から下に、こっちが見ていて気持ち悪くなるほどに揺れていた。
「はぁ…あたしミントに診てもらって来ようかなぁ」
「よせよせ、二日酔いに効く法術なんかねぇっての。つーか、お前一体昨日どんだけ飲んできたんだよ?」
「…。え、別にいつも通りだけど」
顎のあたりに指を一本立ててこともなげに言った台詞、それとはまさに正反対の声が出そうと思うことなく勝手に出た。
「ハァ?いつも通りだって?!お前ホントどうしようも無いほど馬鹿じゃないか?!」
「なにそれ…アンタって知ってたけど嫌な奴」
「だっていつも通りって量の事だろ?寒い所の酒はアルコール度数が高いのは常識だろうが。そんなのを『いつも通り』飲みゃあそら二日酔いにもなるに決まってんじゃねぇかバカ!」
そうだ、そうなのだ。
寒い所で作られる物は大体は度数が高いという事、それは酒について深い知識が無い奴でも知っているはずの事。
なぜなら基本的に寒いところで飲まれる酒は、酔っ払う為でなく、寒い気温で生活する彼らの体を温める為に元々作られたというものなのだから。
そんな代物を、いつもの度数のそう高くない物で酔う程の量を飲んだのだ、一体頭痛は『いつもの』何倍なのだろう?
「〜〜っ!!…あのさ、耳元でおっきい声出さないでよ…頭に響く…それともアンタ調子悪いのをいたぶるのが趣味とでも言いたいわけ?」
片耳を手で覆ってのしかめっ面、高度はいつになく低く、相当頭に響いたのだろう。
「あ、ワリ」
ぱっと口を手で覆った。
「うぅ〜…だからなのかなぁ、なんかいつもより頭痛はひどいし、なんか気のせいか頭も熱くてボ〜っとするんだよねぇ…」
「ふぅん、お前二日酔いの薬は?」
「あのね。そんなのもうとっくの昔に宿の人に貰って飲み干したわよ。にっがくって最・悪。でも飲んでから大分経つのにあんまり効いてる気がしないのよねぇ…。あぁ…もうダメぇ〜」
そう言うとフラフラと動く箒の上、本人もまた同じようにへたり込んだ。
 そんな様を眺めふと思う。
「なぁ、そんなに体調わりぃのになんでわざわざ疲れそうな箒になんて乗ってんだ?」
大体魔法の詠唱には集中力とかなんか色々いるみたいで、戦闘中でも気が散らないように目を閉じての詠唱だ。
それなのに物凄い頭痛の中、わざわざ集中する事をするなんて…なんでだ?
「あ〜の〜ね〜ぇ…アンタこそバカでしょ。そりゃ箒だって疲れるけどさ、歩くとその振動が響くじゃん…そっちのほうが辛いの!…わかった?大体歩くのだって疲れるし…アンタ体力余ってるんならおぶってやろうかの一言くらいあったってバチ当たんないんじゃない…?」
何もやってない俺に非難がましい視線が投げられる。
そんな視線に、それこそなんでだ?っていう気になってしまうが。
「へっ、そりゃごめんだ。ただの二日酔いの奴に貸す背中なんて持ち合わせてないんでね」
「あ、そ。このケチ」
「なんとでも言ってろ。まだ未成年なのにたらふく飲んでまいってる奴に言われても、どおってこたぁ無ぇや」
「あっ…そ、じゃあお言葉に甘えて。バカ、変態、スケベ大魔王、意地っ張り、優しさのカケラも無い冷血漢、それとえ〜っと、とにかくホントに嫌な奴…」
何とでも言ってろとは言ったけれど、何でそうなるんだよ…。
集中力の欠いた頭で思いつく限りをポンポンと並び立てている、何でそんなにも言われなければならないのか…。
「おい…てめぇ程々にしとけよ?」
「フン、何とでも言えって言ったじゃない。ハァ…でもまぁいいや、悪口考えるのも喋るのも疲れるし…」
「ん…じゃ、黙ってろよ」
そうすると短く呟いて、こちらに向けられていた顔は伏せられる。
視線だけは列からはぐれないように…と、多分俺の影を見つめているんだろう、伏目がちな目が腕の影から覗いている。
そんなに体調が悪そうなのに、背中を貸さない自分をどうかと思うのだけど、優しい言葉なんかの上手いかけ方を…俺は、どうも、知らないようだ。
タイミングってやつは、一度外すと、なんだかちょっと難しい。
薬…まだ効かねぇのかなぁ…。

黙ってろと言ったのは自分。
そうすると言ったのはこいつ。
だからこのずっと黙ったままのこの状態は『普通』なはず。
なのになんだ、ずっとさっきから様子をうかがっているような妙に落ち着かないこの俺は。
ちらりちらりと気づかれぬように様子を見ては、何か言おうと口を開いてまた閉じる。
情けねぇ、まるで俺は池の鯉みたいじゃないか。
まだ薬は効きそうにないのか?
ちょっとは体調マシになったのか?
さっきはああ言ったけど、そんなに辛いならやっぱり背中貸しとくか?
言えるだろ?このくらい。
言えよ、このくらい。
普段余計な事ばっかり言ってんだ、これくらいどってこたぁねぇだろう?
視線をコイツの頭に固定して、肺に大きく息を吸い込む。
言え!ほら早く!!
「ぉ、おい…アー…」
「っ!アタシもう駄目!!ミントのとこ行って来る!!」
固定された視線は揺らぎ、がばりと起き上がったアーチェは短くそう言い切った。
俺の肺一杯に吸い込まれた酸素は言葉にならず、全部ただの息となって出る。
「お…おぉ」
わかったとでも言った情けない返事を除いての話だが。
それなりなスピードで箒は前方のミントの元に飛んでいく、途中集中が切れたのか箒を掴んだあいつがぐるんと逆さになる、いつもなら得意のアクロバットだ。
あれは相当きてんのか、マナを紡ぐのも一杯いっぱいということか…?
首をかしげる俺の割と前方で、どさりと落ちる音が響いた。
「え?お、おい、アーチェ?!!この馬鹿、マジかよ!!」
思い切り砂を蹴る音が耳障りなほどに鼓膜に響く。
太陽だけが肌を刺すように、頭の上で何も変わった事など無いように、ただただそこで燃えていた。

 

物凄い剣幕で俺はあの後お説教をくらった。
「なんですぐ気が付いてあげられなかったんですか!!」
というミントのきびしい台詞に返す言葉など何も無かった。
同じ質問がミントではなく俺の声で、この頭の中をグルグルまわる。
さっきから、ずっと、まわり続ける。
答なんてとっくに出てる……わかっている……いつも言われている言葉、そのままだ。
「うっさいなぁ、いいじゃんか、バカ。」
そんな言葉を吐くあいつは今、ベッドの上に静かに寝かされて、とぎれとぎれの呼吸を続ける。
…寝ているのだろうか、ポツリポツリと漏れる、声にならないほど小さな言葉がベッドと床に吸い込まれていく。
外から窓越しに聞こえてくる、子供の声のほうが大きいのかもしれない…。
…蚊が鳴くような声というのはこんなようなものなのかもとも思う…。
一番涼しい日陰の隅、ベッドの傍らに置かれた水の桶に用意された、もう一枚のタオルを静かに浸す。
慌てて結構な量の氷を入れたせいかガラガラとうるさそうな音を立てるので、ゆっくり浸けて、そして水から引き上げる。
ぎゅっと一度絞ってやり額のソレと取り替える。
大分マシにはなったようだが、それでもまだ十分に嫌な熱を帯びている…生温かくなったタオルより、きっとこいつは熱いんだろう…。
それとは正反対に、汗で一面ぐっしょり濡れた自分の背中が、なんだかとても冷えて、寒い。
「多分…熱中症だと思います。あの場所はとても熱かったですし…症状からしても、多分…。」
さっきミントはそう言った。
そうなる可能性は十分にあった、そしその事を俺は知っていた、気が付いてはいなかったけれど。
思えばあいつは初めっから言っていたのだ。
「調子が悪い」と。
だがすぐに俺は二日酔いだと決め付けた。
薬なんか効くわけ無い、二日酔いではないのだから。
たしかに少しはそういったこともあったのかもしれない、胃に物が受け付けないと、朝いつもよりも少なめの食事をしていた。
そっと新しいタオルを乗せてやる。
まだ…あの時のような熱をもっているのだろうか…。
倒れたアーチェを抱き起こし、おぶった自分の背中から、気味の悪いほどの熱が伝わった。
ずっとこんな熱を持っていたのか。
少し白っぽくなった唇から出るゼイゼイと辛そうな呼吸が耳にかかり、前にまわされた指先は逆に凍ったように冷たかった。
…今は、どうなのだろう…?
「あっ。え…と、なんか仰ぐものがいるな」
そう言ってその場から踏み出す。
「待って…」
え?と振り返る、眠っている。
呼び止められたのは自分じゃない。
もちろん誰かもわからない。
何事かと思ってジッとその場に固まっていると、いつもは良く動く真紅の瞳のその端から、ツ…と一本、零れ落ちた。
何か見てはいけないものを、見てしまったようなそんな気がして…少しだけ…目を、背けた…。

ここはどこだろう
どこまでも続く湖の真ん中 あたしは腰まで浸かっている
でも不思議 ちっとも冷たくない
まわりをかこうのは何の樹だろう 白くぼんやりひかっている
白樺? 違うかな
「何やってるの?アーチェ」
え?と、呼ばれて振り返る ミモザの中に囲まれて リアがふわりと笑っている
「そんなとこにずっと入ってると置いてっちゃうわよ」
あ、待ってすぐ出るから。
でも水は掻いてもかいても進まない それどころか岸から離れていく
ねぇリアどうしよう。あたしぜんぜん進まない。
そう言って見上げると リアはそこにはもういない
リア?え?リアどこ?
「アーチェ…」
今度はリアの声じゃなかった 霞んだ視界の中 ピンク色の髪が木の間から見える え ねぇ もしかして もしかして…?
お…かぁ…さん?
ニコリと笑う姿 日向の香り 柔らかな声 おかあさん おかあさんだ
「ほら、風邪を引くわよ?早くあがっていらっしゃい」
あ、待って。すぐ上がるから。おかあさん、あたし、あの…あのね?
慌ててバシャバシャと水を掻く さらりとして透明だった水が ぬるりとした嫌な感触を持つ黒いヘドロのようなものに変化していく それと同じにだんだんと温度が下がっている
わっ! な、なにこれ?! 気持ち悪い! お、おかあさ…助け、 え…おかあさん?
ゆっくりと沈む液体を掻きながら見上げると そこにはだんだん遠ざかる母の姿
待って、おかあさん!待って!
行かないで 一人にしないで 置いてかないで
泣き叫ぶ自分に構わずに 影は容赦なく小さくなった
待って!と思い切り叫んで水を掻くと、そこはさっきの場所じゃなく、自分の掴んでいるのは白い布団で、目の前にはチェスターが驚いた様子で立っていた。

「あ…起き、たか。驚かせんなよ、急に飛び起きたりして」
きょろきょろとまわりを見渡す。
見覚えの無い景色…木造の部屋…白いシ−ツ…窓からは鮮明な光が差し込んでいて、その様子に少し、ホッとした。
一人きりなんてごめんだった。
「…あたし…」
「倒れたんだよ。ミントが言うには熱射病だとよ」
訊ねたい事よりも早くチェスターがその答を話す、なんで、わかるんだろ?
でも、倒れた…って…あたし、ただ二日酔いじゃなかったんだ…。
「調子は?」
「え?」
「調子はどうだって聞いてんだよ」
なんだか少しだけ戸惑った、怪我ならともかく、特に寝起きの時となんら変わっていなかったから。
「別に、なんともない…みたい」
そうか…という小さな声が聞こえてチェスターがこっちに一歩踏み出す。
スッと胸元に手を伸ばされたような気がしてピクッと反応すると、その骨ばった手は弧をかいて膝元に落ちたタオルを拾う。
「寝てろよ、一応まだ全快じゃねぇんだ。ん、ほらコレ新しいタオル。でこ出せよ、乗せるから。」
あ…そっかと、はねた布団にもぐり直す。
タオルを乗せやすいようにと前髪を掻きわけると冷たい感触が広がった。
「ちょっとチェスター目の方にまでタオル乗って…」
「悪かったな。その…調子悪いのすぐに気が付いてやれなくて」
え…チェスター?
冷たく冷やされたタオルを額に少し押しやる…。
「いいよ…別にチェスターが悪いんじゃないし。それにホラ、看病、してくれてたんでしょ?」
にこっと笑ってみせる。
それよりなにより、一人にされなかった事が嬉しかった。
「別に大した事はしてねぇよ…。あ、そうだ、ほら…お前…その…腹、空かしてるだろ?なんか適当におかゆでも作ってやるよ」
ちょっと待ってな、そう言ってチェスターがスッと横をよぎる。
風が揺れる。
涼しいはずの風が、なぜか、急に、やたら寒い。
気が付けばあたしはこいつの袖を掴んでいて…。
「ま、待って!…あ」
慌てて手を離す。
「や、いや、あの…なんていうか、お腹、あんまし空いてないし…だから…その…えっと…その…」
…言えない。
ここに居て欲しいなんて、一緒に居て欲しいなんて。
もうあと少しが喉につかえて出てこない。
首がまるで頭の重たさに耐えかねたようにゆっくりと沈む。
「ま、いらねぇってんならいいけどよ…」
そう言って傍の椅子を引き寄せて、座る。
ホッと勝手に吐息が出た。
「ねぇ…じゃあさ、チェスター。おかゆの代わりにお願い、いいかな?」
「なんだよ、いいぜ、言ってみな」
「手…繋いでて欲しいんだけどさ。寝るまででいいからさ…だめ?」
小首をかしげてじっと見つめる…チェスターは、何も言わない。
いいとも、ダメとも、何にも言わない。
「ウチのお父さんね、小さい頃あたしが風邪とかひいちゃった時とか、いつも寝るまで手、繋いでてくれたんだ…」
チェスターはやっぱり黙ったままで…やっぱり何にも言おうとしない…
「…わかったよ。いいぜ、別にそのくらい。…だけどな、別に深い意味は無いけどな、」

眠るまで、手を繋いでくれとコイツは言う。
こうやって見ると、自分と同じ歳だというのになんだか時間でも遡ってしまったかのようで、なんというか、てんで子供だ。
ま、今日は特別って事で。
…だけどな、これだけは言わせてもらう。
「…俺はお前の親父なんかじゃないからな」
こいつの親父と同じ役なんてまっぴらごめんなのだから。
「わかってるわよ」
吐息混じりにアーチェは言うが、そんな返事を俺は小さく鼻で笑う。

…いいや。
きっとわかってない。
わかってなんかたまるもんか。
『特別』ってやつは悪くは無い、だけどこんな『特別』なんてこれっぽっちも嬉しくない。
特に…こいつの親父役なんて。
トーティスでも何回か見たことがある。
大体の時はいつも、よく晴れた日の光の下、教会から出てきた嬉しそうに微笑む二人の夫婦。
その数歩後を歩く、やたら目に涙を溜める父親の姿。
そう、新婦の父親だ。
今まで手塩にかけた娘をどっかの男に持ってかれるのを、嬉しいのか悲しいのか良くわからない顔で見送る姿。
俺は、そんな役なんてごめんだからな。
他の男にお前を持ってかれるのを涙ながらに見送るなんてそんな役。
絶対に、ごめんだからな!?
…わかってんのか?おい…。
仕方ないなと呟いて、キュッと握ったか細い腕のその先端…そこだけ布団から出ていたせいか細い指は少しだけ冷たくて。
しかしそれが溶けてしまうのもきっとすぐの事だろう…。
指先に残る冷たさはいつしかほどけ、繋いだ二人境い目も、すぐにあやふやになるのだから…。

 

 

 

 

 


あとがき
どうも、霧夕です。
2700hitキリリクということで書かせて頂きましたこの作品、いかがでしたでしょうか?
リク内容は、「体調不良なアーチェに気づかないでいつものように喧嘩を続け、気がついたときにはアーチェは倒れ、そしてそんな自分を責めて看病するチェスターを!」という事だったんですが、大筋は合っているのに細かくは微妙にずれているような、そうでないような。
あ、ちなみに寒い地方のお酒の話は割合本当です。
他に砂漠などの水のあまり無い土地ではお酒はあまり無いそうなので寒い地域→熱い地域へ移動というお話に。
まずお酒を造る土壌が無い事と、水の無い地域での発刊作用を伴う飲み物(アルコールとか)は致命的なんだそうで。
ほんと水分は大切なんですよ。
あとは『熱射病』のお話なんですが…すごいんですね、熱射病。
なんか死亡率が高いらしいんですよ。
自分も以前かかった事があるので驚いたんですが。
しかも一回かかった人は次かかりやすいそうなんで、これは注意してかからねば…と。
真冬でもかかることはあるらしいのにも追い討ちでビックリ。
このような感じになりましたがご期待に添えましたでしょうか?
…しかしあとがきっぽくないあとがきだなぁ…。

こちらは2700hitを踏まれましたリコ様へ!
甘いお話がお好きという事でしたがそこまで甘くないかもという事でいかがなものかと思いましたが…;
どうしようかと思ったんですが、ここはやっぱり、病人に手をつけちゃあダメだろ…と勝手に甘みセーブ!!(できてないけど)
こんな感じになりましたが喜んでいただければ幸いですw
煮るなり焼くなりお好きなようにどうぞ!!
それ以外の方は持ち出し禁止となっておりますのでご了承下さいませ。

それではここまでお付き合い下さった方々へ
どうもありがとうございました〜v
(2004・9・8UP)